コーヒーショップ開業に必要な費用は実際にいくらかかるのでしょうか?
「実際にいくらかかるか?」
「何にお金がかかるのか?」
「どこで費用を抑えられるのか?」
この3つを把握することで、無駄なく現実的な準備ができます。
そこでこの記事では、コーヒーショップの開業に必要な初期費用の相場とその内訳をはじめ、見落とされがちな消耗品コストの賢い選び方まで詳しく解説いたします。
特に、毎日使う紙コップや紙袋などの備品は、仕入れ方ひとつで大きなコスト差になりますので「予算内で理想の店舗をつくりたい」という方は実践的な費用管理をするためにも、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
コーヒーショップ開業に必要な資金の目安

コーヒーショップの開業資金は、店舗の立地や業態、規模により大きく異なります。
一般的な目安は以下の通り。
店舗タイプ | おおよその開業資金 |
大規模店舗(15坪・22席) | 約1,000万円 |
小規模店舗(10坪・14席) | 約700万円 |
移動カフェ(キッチンカー) | 約470万円 |
自宅カフェ | 約760万円 |
猫カフェ(自宅リフォーム) | 約400万円 |
猫カフェ(賃貸店舗) | 約1,000万円 |
この資金の中には、設備・内装・仕入れ・広告・人件費などが含まれますが、別途運転資金(半年分程度)も必要になります。
開業にかかる初期費用の内訳
物件取得費
目安:50万~300万円程度(地域・規模による)
開業の第一歩となる物件探しには、以下の費用が発生します。
保証金・敷金:家賃の3~6か月分が一般的
返金される場合もありますが、資金拘束が長い点に注意。
礼金:地域によっては家賃1~2か月分。
返金されない費用です。
仲介手数料:通常は家賃1か月分。
前家賃:契約時に翌月分まで求められるケースもあるため、契約ごとに異なります。
火災保険料・鍵交換費:見落としがちですが、こちらも必要な費用になっています。
内装工事費・設計費
目安:300万~700万円(10坪~15坪の店舗の場合)
・コンセプトに合った空間演出のために必要な費用
・厨房・給排水・電気工事もここに含まれます
・什器をオーダーメイドで揃える場合は、さらに費用が跳ね上がるので注意
設備費用
目安:150万~400万円
飲食提供に必要なマシン類の導入には、大きな投資が必要です。
・エスプレッソマシン(業務用):50万〜150万円
・グラインダー:5万~15万円
・冷蔵庫・冷凍庫・ショーケース:10万~50万円
・オーブン・電子レンジ・食洗機など:数万〜数十万円
※リースを活用することで初期費用を抑える方法もあります。
備品費用
目安:50万〜100万円
店舗の運営・演出に必要な小物や消耗品を含みます。
・紙コップ、テイクアウト容器、ナプキン、カトラリー
・カップ&ソーサー、皿類、トレー、グラス
・椅子・テーブル・棚・照明器具
・清掃道具・ゴミ箱
・レジスター・タブレットPOS・Wi-Fiルーター
オリジナルデザインの紙コップや紙袋にこだわる場合は、ロットや印刷代も要注意。
オーダーする業者選びがコスト削減の鍵になります。
※当メディアを運営するI Love Paper Bagではオリジナルの紙コップや紙ナプキン持ち帰り用の容器や紙皿などコストに合わせてオーダーが可能です。
広告宣伝費
目安:10万〜50万円(プレオープン含む)
集客の第一印象は、開業初期の広告で決まります。
・チラシ印刷・ポスティング費用
・Googleビジネスプロフィール整備・MEO対策
・InstagramやX(旧Twitter)広告、インフルエンサー起用
・ホームページ・ロゴ制作費用
「広告費を削る=集客の機会損失」にならないようにご注意ください。
特にホームページやSNS集客においては自身で伸ばすことはほぼ不可能と言っても過言ではありません。
確実に伸ばして集客に繋げたいのでしたら、プロにまかせることが成功への秘訣です。
雑費
目安:10万~30万円
細かなものの積み重ねで意外と大きな額に。
・文房具・伝票・レジ袋・包装資材
・観葉植物・照明の電球・インテリア雑貨
・工具・脚立・延長コード
・名刺やショップカード作成費
1つひとつは小さくても、リストアップして予算に入れておくと安心。
仕入れ費用(初回)
目安:10万〜30万円
開業時には、通常より多めの在庫を確保しておくのがベター。
・コーヒー豆・紅茶・シロップ類
・ミルク・砂糖・トッピング素材
・焼き菓子・軽食・冷凍食品
・ペーパー類(フィルター・ナプキンなど)
業務用仕入れ先(問屋・専門業者)と契約しておくと継続的に安く仕入れられます。
このように、初期費用は店舗の規模や立地、業態によって大きく異なります。全体で700万円〜1,500万円程度を想定しつつ、何にどれだけ費用がかかるかを事前に細かく把握しておくことが、開業成功の鍵です。
ランニングコストの内訳

実店舗運営には固定でかかり続ける費用=ランニングコストが発生します。
ここでは代表的な内訳を項目ごとに詳しく見ていきましょう。
家賃
月額で最も大きな固定費となるのが家賃です。
売上に対して家賃が占める割合が高すぎると、黒字化が難しくなる要因にも。
立地や物件選びはコストと集客のバランスを慎重に判断しましょう。
水道光熱費
・電気代
・ガス代
・水道代
これらは「基本料金+使用量」によって変動し、夏や冬には冷暖房費で増加しがちです。
季節変動を見越した予算管理が必要になります。
仕入れ費(原材料費)
・ドリンクやフードの食材・材料
・パッケージ・容器などの消耗品原価
売上に直接関係する部分であり、無駄を減らしながら品質を保つ工夫が重要です。
メニューの見直しや、まとめ仕入れの交渉などでコスト改善が可能です。
人件費
・アルバイト・パートの時給
・正社員の給与
・交通費・社会保険料・福利厚生費
人件費は変動費にもなりえますが、営業日数や営業時間に応じて適正な人員配置とシフト管理がカギとなります。
その他
・紙コップ、ナプキン、ストローなどの消耗品
・POSレジや予約システムなどの月額利用料
・SNS運用にかかる外注費または広告費
・会計事務所への顧問料、クラウド会計ソフトの利用料
見落とされがちですが、地味に積み重なる費用が毎月の利益を圧迫する要因になります。
これらも定期的に見直して無駄を洗い出しましょう。
当メディアを運営しているI Love CUP、I Love Paper Bagでは、オリジナルの紙コップや紙袋をお値打ち価格で製作可能ですので、ご利用ください。
コンセプトによって費用は変わる|業態別の特徴

カフェとひと口に言っても、開業スタイルによってかかる費用も、必要な準備も大きく異なります。
ここでは代表的な4つの業態ごとに、特徴と費用の違いを詳しく解説します。
独立型カフェ(路面店)
自由度の高さが魅力。
立地、内装デザイン、メニュー構成、営業形態まで、すべて自分で決定できるスタイルです。
【初期費用】
居抜き物件でも300万円〜1,000万円以上
新築物件やフルリノベの場合は1,500万円以上かかることも
【メリット】
ブランド構築の自由度が高く、こだわりを最大限表現できる
【デメリット】
ノウハウ・準備すべてを自分で背負う必要あり(物件交渉/業者選定/法規制)
想いや世界観を形にしやすい一方、コストもリスクも高めのチャレンジ型。
フランチャイズ加盟店
既存のブランドに加盟し、マニュアルや運営支援を受けながら開業できるスタイル。
【初期費用】
加盟金・保証金・設備一式で400万〜1,000万円前後
【ランニングコスト】
月額ロイヤリティ(売上の数%)、ブランド使用料などが発生
【メリット】
認知度のあるブランドで集客しやすく、サポート体制もある
【デメリット】
メニューや内装などの自由度は少ない/毎月ロイヤリティが発生
安心感はあるが、自分のカフェというよりビジネスとして割り切れる人向けになります。
自宅カフェ(住宅兼店舗)
自宅の一部を活用して開業するスタイル。
開業費用を抑えられる反面、制度・周囲との調和も求められます。
【初期費用】
設備導入・内装工事などで50万〜200万円程度
【必要な配慮】
保健所の営業許可(住宅地での飲食営業要件)
近隣住民とのトラブル防止(騒音・駐車場・臭い)
【メリット】
物件取得費が不要。生活と仕事を両立できる
【デメリット】
改装制限や営業時間制限など、柔軟性に欠けることも
趣味+αで始めたい人や副業的に営業したい人に人気の開業方法です。
キッチンカー・移動販売
屋外イベントや商業施設前などで出店できる、初期費用を抑えて始められるフレキシブルなスタイル。
【初期費用】
キッチンカー購入:200万〜500万円(中古なら安く抑えられる)
保健所の移動販売許可・車両改造など別途必要
【メリット】
場所に縛られず、話題性・拡散性が高い
固定店舗よりも賃料・光熱費が格段に低い
【デメリット】
天候に左右されやすい/車両トラブルのリスク
設置・営業場所の確保や申請も重要
初期投資を抑えて「低リスク・実験的」に始めたい方におすすめ。
開業資金の調達方

カフェを開業するには、物件取得・内装・設備・仕入れなど、数百万円単位の初期費用が必要です。
その資金をどう準備するかによって、事業の立ち上げやすさや運営の安定度が変わってきます。
ここでは、主な資金調達手段4つをわかりやすく解説します。
自己資金
もっとも基本的な開業資金は「自己資金」。
手元の貯金や退職金、家族からの援助などを指します。
【ポイント】
金融機関からの融資を受ける際にも、自己資金の比率が高いほど審査が有利になります。
目安は全体資金の30〜50%程度を自己資金でまかなうのが理想。
【メリット】
・返済義務がない
・自由に使える/使途の制限がない
・融資審査での評価が高くなる
【デメリット】
・資金が少ないと事業規模が限定される
・すべて自己資金だと、万が一の備え(運転資金)が足りなくなるリスクも
日本政策金融公庫の融資(新創業融資制度)
政府系金融機関である「日本政策金融公庫」は、個人の開業や小規模事業者に強い味方。
中でも「新創業融資制度」は、無担保・無保証人で最大3,000万円まで借りられる制度として有名です。
【特徴】
・担保・保証人が不要(※信用保証協会を通さずに直接申請)
・利率は1.5〜2.5%程度(変動あり)
・返済期間:最長7年程度
・自己資金1/10以上+事業計画書の提出が必要
【メリット】
・新規開業者に特化しており、審査ハードルが比較的低い
・起業経験がなくてもチャレンジしやすい
・支店での相談や無料セミナーも豊富で、サポートが手厚い
【デメリット】
・事業計画の完成度が求められる
・資金が振り込まれるまでに時間がかかる(1ヶ月以上かかることも)
・面談があり、準備不足だと通らない
銀行融資(信用保証協会付き)
民間の銀行からの融資も選択肢のひとつ。
この場合、「信用保証協会」が保証人となり、銀行から資金を借りる仕組みです。
【特徴】
・公庫よりも借入金額や返済期間の柔軟性がある
・担保や保証人が求められる場合もあり
・保証料が別途かかるケースも
【メリット】
・事業が軌道に乗っていれば、追加融資や借り換えがしやすい
・金利交渉の余地もあり、優良事業者なら低金利になることも
【デメリット】
・新規開業者には審査が厳しい
・信用保証協会の保証料負担がある
・銀行との関係性構築が必要(口座・実績など)
クラウドファンディング(CAMPFIRE/Makuakeなど)
最近注目を集めているのが、クラウドファンディングでの開業資金調達。
新しいお店・こだわりのコンセプト・地域性などに共感した人から資金支援を受ける仕組みです。
【デメリット】
・企画力・発信力がないと支援が集まらない
・リターンの用意や発送コストが必要
・成功率はジャンル・運営力に左右される(平均成功率30〜40%)
【特徴】
・リターン(返礼品)を設定し、支援者に感謝の形を届ける
・目標金額を達成できなければ、支援が実行されない「All or Nothing」形式が主流
【メリット】
・融資ではないため、返済不要
・集客・広報としての効果が大きい(プレオープン時に話題になりやすい)
・SNSと連携させることで開店前からファンづくりが可能
費用を節約する方法

補助金・助成金の活用
「創業支援事業補助金」「小規模事業者持続化補助金」などを活用すれば、最大200万円程度の補助を受けられる場合も。
資材コストの見直し
紙コップ・紙袋・ナプキンなどの備品は、仕入れ先を工夫するだけでコスト差が大きく出ます。
当メディアを運営しているI Love CUP、I Love Paper Bagではフルオーダー、セミオーダーなどご要望に沿ったデザインをお値打ち価格で製作イアします。
・小ロット対応(50枚〜)で無駄なく仕入れ
・オリジナルデザイン可能(ブランディング強化)
・業務価格でコスト削減
紙コップの印刷や紙質、耐熱性などは、見た目と機能性の両方に関わるので、事前に比較検討しましょう。
まとめ
・コーヒーショップ開業費用は700万〜1,000万円程度が目安。
・初期費用+運転資金(半年分)の確保が必要。
・業態(自宅・キッチンカー・FC)で費用は大きく変わる。
・紙コップなどの備品は、コストとブランド力の両面で重要。
飲食業は「利益率が低く、固定費が重い」業種。
だからこそ、最初の仕入れや設備投資を戦略的に行うことが生き残るカギです。
消耗品のコストも侮れません。
I Love CUPなどのお値打ちでオーダーできる業者を利用しつつ、紙コップ1つから賢く戦略を立てていきましょう。
紙コップに関しましては、こちらの記事にて詳細をお話ししておりますので、あわせてご覧ください。