紙袋を発注・制作する際、どんな紙を使うかで仕上がりの印象やブランドイメージは大きく変わります。
クラフト紙やコート紙、高級感を演出できる特殊紙など、選べる紙の種類は豊富。
それぞれの素材にどんな特徴があるのか、どんなシーンに向いているのかを正しく知っておくことは、理想的な紙袋づくりの第一歩です。
本記事では、紙袋に使われる代表的な紙の種類を分かりやすく整理し、用途別に最適な組み合わせや加工の選び方も紹介します。
紙袋制作を検討している方はぜひ参考にしてください。
紙袋は“販促”にも“ブランド価値”にも直結する

紙袋は単なる「持ち帰り用の袋」ではありません。
店舗やブランドの顔として機能し、顧客の印象を大きく左右する重要なツールです。
店名やロゴが入った紙袋は、街中での広告としても活躍します。
さらに、素材や加工によって高級感やエコ意識、温かみなど異なる印象を与えることができます。
この記事では、代表的な紙袋の紙の種類とその特徴、そして用途に応じたおすすめの素材や加工方法について、印刷・パッケージ制作の視点から詳しく解説していきます。
紙袋に使われる主な紙の種類と特徴

クラフト紙(未晒・晒)
クラフト紙は、もっともスタンダードな紙袋素材のひとつです。
未晒クラフトは茶色の紙で、ナチュラルな風合いと高い耐久性が魅力。
オーガニック系ブランドや自然派雑貨、エコ志向のショップなどで人気があります。
一方、晒クラフトは漂白された白いクラフト紙で、清潔感があり印刷の発色も良好。
幅広い業種で使用されています。
コート紙(アート紙)
コート紙は、表面がコーティングされており、滑らかで光沢があるのが特徴です。
カラー印刷との相性が抜群で、写真やロゴを鮮やかに再現できます。
そのため、アパレルブランドやギフト商品、高級菓子などの紙袋によく使用されます。
PP加工(ラミネート)と組み合わせれば、さらに高級感を演出できます。
片艶晒クラフト紙
片面に光沢があり、もう片面はマットな質感の紙です。
コストを抑えながらもある程度の印刷品質や光沢感を確保したい場合に適しています。
手触りに個性があり、ブランドのイメージ演出にも一役買います。
晒クラフト紙(両更・片艶)
晒クラフト紙には、両面が滑らかなもの(両更)と、片面だけ艶があるもの(片艶)があります。
いずれも白色で清潔感があり、発色が良いことが特徴。企業の販促やノベルティ用途で定番の素材です。
高級特殊紙(ファンシーペーパー)
和紙風、エンボス加工、パール調など、表面に装飾や風合いを持たせた特殊紙は、化粧品やジュエリーブランド、高級品のパッケージに適しています。
独特の質感が商品そのものの価値を引き立て、ブランディング効果も高まります。
用途別に見るおすすめの紙袋素材と加工

アパレル・セレクトショップ向け
アパレル業界では、ブランドイメージに直結する紙袋が重要な役割を果たします。
コート紙にマットPP加工を施すことで、上質かつ落ち着いた印象を与えることができます。
さらに、ロゴを箔押しや空押しで強調すれば、高級感やオリジナリティが際立ちます。
食品テイクアウト・カフェ向け
未晒クラフト紙と平紐の組み合わせは、ナチュラルで親しみやすい雰囲気を演出します。
環境への配慮をアピールしたいカフェや、コストパフォーマンスを重視する飲食店に最適です。
耐久性とデザイン性のバランスも取りやすい素材です。
ギフト・イベント用
イベントやギフト用には、印刷の自由度が高い晒クラフト紙やアート紙が人気です。
カラー印刷やロゴデザインを鮮やかに表現でき、顧客に強い印象を与えます。
手提げ部分の補強や底ボールの追加で、機能性を高めることも可能です。
高級商材・ラグジュアリーブランド
ジュエリーや高級雑貨の紙袋には、ファンシーペーパーに箔押し加工やリボン、厚手の丸紐などを組み合わせるのが効果的です。
少ロットでもブランディングを重視したパッケージが求められるため、紙の選定やデザインには特にこだわる必要があります。
紙袋の素材と合わせて検討したい加工オプション
紙袋の印象を大きく左右するのが加工方法です。
以下のようなオプションを組み合わせることで、さらにオリジナリティのある紙袋が作れます。
・表面加工:PP貼り(光沢/マット)、ニス引きなどで質感を調整
・箔押し・空押し:ブランドロゴやアイコンに立体感や高級感をプラス
・紐の種類:アクリル丸紐、紙紐、サテンリボンなど、用途や印象に合わせて選定
・補強加工:底ボールやハトメで強度をアップし、耐久性を確保
これらの加工は、素材選びと同じくらい重要です。
商品を包む紙袋は、お客様が最初に手にする「ブランド体験」の一部だからこそ、細部への配慮が求められます。
素材と加工の選び方で“印象”が大きく変わる

同じデザインでも、紙の質や加工の選択によって、まったく異なる印象を与えることがあります。
エコで温かみを演出したいなら未晒クラフト、上品さや高級感を出したいならコート紙やファンシーペーパーがおすすめです。
大切なのは、ブランドイメージや商品の価値に応じて素材と加工を適切に選ぶことです。用途やターゲット層、配布シーンを想定しながら、理想の紙袋づくりを計画しましょう。
まとめ
紙袋は、単なる梱包材ではなく、ブランドの世界観を伝える大切な「顔」です。
多様な素材や加工の中から、自社の目的にぴったり合う仕様を選ぶことで、紙袋は販促ツールとしての力を発揮します。
特に、初めて紙袋を制作する場合は、ロット数、コスト、納期、そして印刷再現性まで考慮したうえで、専門業者と相談するのが安心です。
理想の紙袋を実現するために、この記事で紹介した紙の種類と特徴、加工方法をぜひ参考にしてください。
I Love Paper Bagは、さまざまなデザインのオリジナル紙袋の制作に対応しているので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。