オリジナル紙袋の作り方を完全解説|自作と業者依頼の違い・コスト・デザインの選び方まで

オリジナルの紙袋って、どうやって作るんだろう——?

紙袋は単なる包装ではなく、ブランドやサービスの“顔”となるもの。
そんな紙袋は、色・サイズ・素材・印刷まで、自分らしいこだわりを詰め込めるからこそ、オリジナルにすることでその効果は想像以上のものになります。

そこでこの記事では、オリジナルの紙袋を作成する具体的な方法と、どんな場合に自作したらいいのか、どんな場合に業者に発注したらいいのかなどシーンの使い分けについてご紹介いたします。

「初めてでよくわからない」
「既製品じゃ満足できない」

そんな方はぜひ最後までご覧ください。
読んだあとは、きっと素敵な紙袋を作るアイデアが湧いてきているはずですよ。

オリジナルの紙袋を作る方法|自作?プロに依頼?

オリジナル紙袋を作る方法は、大きく分けて2つあります。

・自分で作る(ハンドメイド)
・業者に依頼する(フルオーダー・セミオーダー)


それぞれ分けて解説します。

1.自分で作る(ハンドメイド)

自宅で紙や道具を使って、オリジナルの紙袋を手作りする方法。
ごくごく少量の制作に向いていますが、慣れない方が作成する場合はクオリティ面での不安が残ってしまいます。

2.業者に依頼する(フルオーダー・セミオーダー)

専門業者に依頼して、サイズ・素材・印刷・加工などを自由にカスタマイズして作る方法。
見た目・強度・印象すべてにおいて、ハンドメイドに比べハイクオリティな仕上がりが期待できます。
用途やロット数によって最適な方法が異なります。

紙袋の自作|少ロットなら楽しめる選択肢

バザーやフリーマーケット、イベントなどで「ほんの数枚だけほしい」という場合は、紙袋を自作する方法もあります。

作成に最低限必要な道具は、お気に入りの紙(クラフト紙や包装紙など)・のり・はさみ・リボンなど持ち手になる部分のパーツ。
簡易的な紙袋を作るのでしたら、手軽に楽しくオリジナル感のある紙袋が簡単に作れます。

作り方のコツさえつかめば、10枚程度なら手間なく制作可能です。
手作りの温かみも伝わるためバザーやフリーマケットなどの簡易的なイベント用でしたら自作を考えてもいいかもしれません。

紙袋の作り方を詳しく解説|基本の4ステップ

1. 紙袋の種類を決める

縦型・横型・正方形など、入れる物に応じた形状を考えましょう。
ギフト用や小物用なら縦型が人気、アパレルなど大きめな物を入れるのでしたら横型が一般的です。

2. サイズを決める

入れるアイテムの「高さ・幅・奥行」を測り、少し余裕を持たせたサイズに設計します。

3. 展開図を作る

A3やA4の紙を使って、底・側面・折り返し部分を考慮した展開図を描きます。
ネット上に無料テンプレートもありますのでそちらを参照にするのも1つの方法です。

4. 組み立てる

展開図に従ってカット&折り、のり付けで貼り合わせ。取っ手をつければ完成です。
※自作は楽しさがありますが、耐久性や見栄えに限界があるため、あくまで簡易用途向けと考えるのが◎。

自分で作る紙袋

自作紙袋のサイズの目安(幅×奥行×高さ mm)

       
用途 サイズの目安 入れるものの例
小サイズ 120×60×180 お菓子、アクセサリー、小物、名刺サイズのカードなど
中サイズ(A5対応) 180×80×240 ミニノート、文庫本、ポーチなど
標準サイズ(A4対応) 260×100×360 フライヤー、カタログ、Tシャツなど
大サイズ 320×110×450 衣類、ギフトボックス、厚みのある冊子など

自作時の3つの注意ポイント

①紙のサイズの目安

A3以上の用紙を使うと、A4サイズ対応の紙袋が作りやすいです。A4用紙で作るとかなり小さな袋になります。

②厚みの目安

普通紙だと強度が不足するため、クラフト紙や厚紙(135kg〜)を使うと安心です。

③折り代・貼りしろについて

サイズ設計時には、各辺に+1〜2cmの余白をつけて設計すると、貼り合わせしやすくなって◎。
折り目に関しては、定規やヘラを使って折り目をしっかりつけることで、仕上がりが美しくなります。 
接着に関しては、のりしろ部分は強力な両面テープや木工用ボンドを使用すると、耐久性が増します。

1. 展開図の基本構造

紙袋の展開図は、以下の4つの主要な部分で構成されています

・前面・背面: 袋の表と裏の部分
・側面: マチとなる部分で、袋の幅を決定します
・底面: 袋の底部分
・のりしろ: 各パーツを貼り合わせるための接着部分 

これらを適切に配置し、組み立てることで紙袋が完成します。

2. サイズ別の展開図テンプレート

次に一般的なサイズの紙袋に対応した展開図の寸法例を示します。
作成時の参考にしてください。

・小サイズ(例:幅120mm × 奥行60mm × 高さ180mm)

・前面・背面: 120mm × 180mm 
・側面: 60mm × 180mm 
・底面: 120mm × 60mm
・のりしろ: 各接着部分に約15mm追加 

・中サイズ(A5対応)(例:幅180mm × 奥行80mm × 高さ240mm)

・前面・背面: 180mm × 240mm 
・側面: 80mm × 240mm
・底面: 180mm × 80mm
・のりしろ: 各接着部分に約15mm追加 

・標準サイズ(A4対応)(例:幅260mm × 奥行100mm × 高さ360mm)

・前面・背面: 260mm × 360mm
・側面: 100mm × 360mm 
・底面: 260mm × 100mm 
・のりしろ: 各接着部分に約15mm追加 

3. 展開図テンプレートの入手方法

自作する際に便利な展開図のテンプレートは、以下のいずれかの方法で入手できます。

①インターネット検索

「紙袋 展開図 テンプレート」などのキーワードで検索すると、無料でダウンロードできるサイトが多数見つかります。 

②デザインソフトの利用

Adobe Illustratorなどのデザインソフトを使用すると、カスタマイズ可能なテンプレートを作成できます。 

自作のメリット・デメリット|ブランド用途ならプロが安心

メリット

・少量ならコストを抑えられる
・手作りの温もりが伝わる
・デザインを自由に試せる

デメリット

・耐久性に不安がある(底抜けなど)
・大量生産に不向き
・用紙・道具・手間を考えると意外とコストがかかる
・仕上がりに個人差が出る(=ブランド価値に影響)

イベントやフリマで10枚ほど使うならOK。
ただし、ショップや企業で使用する場合は、ブランドイメージに直結するため、プロに依頼するのがベストです。

業者に頼むなら知っておきたい!紙袋発注のポイント

オリジナル紙袋をプロに依頼するなら、以下のポイントを押さえておきましょう。

素材の違いと価格帯・適性

素材 特徴 単価の目安 向いている用途
コート紙 光沢あり・発色が良い ◎中価格帯 フルカラー印刷、ギフト
未晒クラフト紙 茶系ナチュラル ◎低~中価格 エコ、自然派ブランド
晒クラフト紙 白系ナチュラル ◎中価格帯 清潔感ある店舗、雑貨
高級紙(マーメイド紙など) 風合い重視 ◎高価格帯 高級ブランド、ギフト

※厚みによって強度・コストが変動します。

持ち手の種類と特徴・コスト感

種類 特徴 強度 コスト イメージ
スピンドル紐 丸くて柔らかいアクリル紐 高級感あり
アクリル平紐 平たくしっかりした素材 やや高 落ち着き・上品
ハッピータック プラ素材でカチッとした見た目 非常に高 量販店・多用途
パイレン 光沢のある強い丸紐 やや高級 ギフト用・高級感
紙ひも 素朴でエコ カジュアル・エコブランド

持ち手ひとつで印象が大きく変わるため、デザインに合わせて選ぶのがポイントです。

印刷の色数による価格の違い

・1色印刷:最も安価。ロゴや文字だけならこれで十分
・2〜3色印刷:アクセントやブランドカラーを出せる
・フルカラー印刷(4色+):写真やグラデーションも再現可能で、インパクト大

印刷範囲と色数が増えるほど、コストも上がります。バランスを考えて設計しましょう。

コストが高い紙袋・低い紙袋の違い

コストが高い紙袋の特徴

・特殊素材(高級紙・厚手素材など)
・フルカラー全面印刷
・箔押しやエンボスなど特殊加工あり
・アクリル平紐やパイレン紐を使用
・小ロット発注(単価が上がる)

※これらの紙袋はブランド価値を高めたい方やギフト用途に最適です。

コストが低い紙袋の特徴

・クラフト紙(未晒など)
・1色印刷(ロゴだけ)
・紙ひもなどエコでシンプルな仕様
・大ロットで発注(単価が安くなる)

※これらの紙袋は販促イベント・大量配布向けに最適です。

まとめ

オリジナルの紙袋は自分で作ることもできますが、クオリティの面ではどうしてもプロに依頼したものに劣ってしまいます。
そのため個人的に使用するものでしたら手作りでも問題ありませんが、仕上がりの完成度や安心感を求めるのでしたらプロへのご依頼をおすすめします。

業者への依頼はコストが高そうに思われがちですが、実は小ロットでもリーズナブルな価格で紙袋を作成してくれるプランを用意している業者も多いため、想像以上に手軽です。

ブランドの第一印象を左右する紙袋だからこそ、ぜひこだわって最高の1枚を作ってくださいね。

I Love Paper Bagは、さまざまなデザインのオリジナル紙袋の制作に対応しているので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

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