オリジナルショッパーは、顧客が日常的に使用してくれるうえ、おしゃれなデザインのものを制作すれば、高い宣伝効果を発揮するので、多くの企業が取り入れている施策です。
しかし、初めてオリジナルショッパーを制作したいと考えている人の中には、「制作コストを安く抑えられるか不安で、なかなか導入するまで踏み切れない」と悩んでいる場合も珍しくありません。
ここでは、安くオリジナルショッパーを制作するうえで役に立つ、セミオーダーとシルク印刷について解説します。
オリジナルショッパーを安く作るなら「セミオーダー」がおすすめ

オリジナルショッパーを安く制作したい人には、「セミオーダー」のプランを活用することをおすすめします。
セミオーダーとは、既存の袋の型にオリジナルデザインを施すプランで、既存の製品を使用するのでコストが安く、納期も短めに対応できるメリットがあります。
ワンポイントデザインを施すだけでも、他との差別化を図れるショッパーを制作できるので、オリジナル商品づくりに多く予算を割けない人のニーズに対応可能です。
セミオーダーとフルオーダーの違いとは
フルオーダーはショッパーの大きさや素材を1から決め、完全新作の自社専用オリジナルショッパーを制作できるプランです。
デザインや顧客のニーズに合わせて調整できるメリットがある反面、製作コストが高いのでセミオーダーのように小ロットでの対応が難しい傾向があります。
セミオーダーには印刷範囲は設定されている場合が多い
既存の紙袋を使用することでコストを削減できる「セミオーダー」ですが、使用する紙袋によって印刷範囲が設定されていることが多いです。
たとえば、I Love Paper Bagのセミオーダープランの場合、以下のような制限があります。
- 上下左右10mm位の余裕が必要
- 正面のみ印刷可能、横マチ部分には印刷できない
以下の画像におけるピンクの部分が印刷範囲になるため、印刷範囲を考慮したデザインを考える必要があります。

オリジナルショッパーを安く作るなら印刷方法にもこだわろう

オリジナルショッパーを制作する時に、費用が大きく左右される要素として、袋自体の材料費や成形費用以外にも、デザインの内容や印刷方法が挙げられます。
特に印刷方法は事前知識がないと、デザインや袋の素材に適した印刷方法はもちろん、印刷方法の中でコストパフォーマンスが良い方法はどれかを、判断することが難しいでしょう。
ここでは、オリジナルショッパーを安く作るうえで知っておきたい、印刷方法の基礎知識とおすすめの印刷方法について解説します。
印刷の違いを表で解説
紙袋タイプのオリジナルショッパーを制作する上で、使用される印刷方法は以下のとおりです。
印刷方法 | 概要 | メリット | デメリット |
グラビア印刷 | シリンダーを使用して印刷する | 単色からフルカラーまで綺麗に印刷できる | 版ズレを起こすことがある |
UVオフセット印刷 | 紫外線を使用し、インクを固めて印刷する | 単色からフルカラーまで綺麗に印刷でき、短期で出荷できる傾向が強い | 大量に用意すると費用が割高になりやすい |
シルク印刷 | メッシュ状の版にインクを塗り印刷する | 小ロットでも安価に出荷できる | フルカラー印刷に対応できない |
フレキソ印刷 | 柔らかくて弾力のある樹脂やゴム製の凸版を使い印刷する | 凹凸のある素材でも綺麗に印刷できる | 小ロット印刷に対応していない |
印刷方法ごとのメリット・デメリットを理解して、予算やニーズに合った印刷方法を選択することが大切です。
コスパの良い印刷は「シルク印刷」がおすすめ
小ロットでコストパフォーマンスが良い印刷方法を選びたいなら、シルク印刷を選ぶとよいでしょう。
シルク印刷は大規模な設備や専用の版を必要としないので、他の印刷方法よりも安価な傾向があります。
さらに、発色が綺麗に出やすいので、単色のデザインでも存在感のあるオリジナルショッパーを制作できます。
安いオリジナルショッパーを作れるポイント5選

安いオリジナルショッパーを制作するには、印刷方法やプラン以外にも多くのことに気を配らなければなりません。
特に安価なシルク印刷を選択しても、デザインの内容によっては高めの費用が掛かってしまう事態に陥ります。
ここでは、コストパフォーマンスが良いオリジナルショッパーを制作するためにも、知っておきたい5つのポイントを解説します。
コスト重視ならデザインを単色にする
一般的にデザインに使用するインクの種類が多ければ多いほど、費用が多くかかる仕組みになっています。
そのため、コストパフォーマンスを重視するなら、デザインの色を単色に設定するとよいでしょう。
単色に留めることで、シルク印刷も検討できるなど、多くの印刷方法から選べるようになります。
なお、たとえ単色でもグラデーションが必要なデザインにしてしまうと、シルク印刷では対応できなくなるので注意が必要です。
シンプルなデザインを心がける
デザインをなるべくシンプルにすることも、コストパフォーマンスを良くする有効な手段になります。
デザインが複雑だと、印刷に多くのインクが必要になる傾向があるので、オリジナルショッパー1枚当たりの値段が高くなる可能性が高いです。
また、複雑なデザインよりもシンプルなデザインの方が、パッと見ただけでどの企業が制作したものか分かりやすくなります。
宣伝効果を上げる面においても、シンプルなデザインの方が適しているといえるでしょう。
印刷範囲を小さめにする
インクの価格は使用する色数だけでなく、使用する量によっても大きく左右されます。
そのため、どんなにシンプルなロゴでも、印刷範囲が大きなデザインにしてしまうと、コストパフォーマンスの良いオリジナルショッパーを制作するのは難しいでしょう。
1枚当たりの価格を抑えたい人は、シンプルなロゴをショッパーのどこかワンポイントに印刷するデザインを考えるとよいでしょう。
ショッパーは紙袋かビニール袋がおすすめ
オリジナルショッパーといっても、さまざまな種類のものがあり、主に制作されることの多い形態は以下のとおりです。
- 紙袋
- ビニール袋
- トートバッグ
- 不織布バッグ
費用を抑えたいのであれば、紙袋かビニール袋の素材を選択して、制作することをおすすめします。
なお、素材によって適切な印刷方法が異なるので、素材を決めたら印刷方法もチェックしてみるとよいでしょう。
大量生産にするとコストパフォーマンスが良い
オリジナルショッパーを制作する際には、必要な枚数をまとめて発注し、大量生産を心がけるとよいでしょう。
大量生産を選択した方が、1枚当たりの費用が安くなる傾向が強いです。
なお、印刷方法によっては大量生産に対応できないものもあるので注意しましょう。
まとめ
ここでは、安くオリジナルショッパーを制作するうえで役に立つ、セミオーダーとシルク印刷について解説しました。
セミオーダープランとシルク印刷を活用すれば、安い費用でオリジナルショッパーを制作できます。
I Love Paper Bagでは小ロットからのオリジナルショッパーを制作にも対応しているので、気になる人はチェックしてみてはいかがでしょうか。