オリジナルのパッケージデザインを施した箱を作るためには、予算や用途に合わせた形状やコストパフォーマンスを選択しなければなりません。
ミスマッチな形状や素材を選んでしまうと、想定していたコストよりも価格がオーバーしてしまうだけでなく、せっかくオリジナルパッケージの箱を作っても使い勝手が悪くなってしまい、不満の元になってしまうことすらあります。
本記事では、オリジナルパッケージデザイン箱の制作に失敗しないためにも把握しておきたい、相場価格や箱の形状について解説します。
【パッケージデザインを決める前に】箱の形状を用途とともに解説

箱にはさまざまな形状があり、形状によって最適な使用用途が異なります。
そのため、箱のパッケージデザインを決める前に、サービスや顧客のニーズを併せた箱の形状を選ぶことが大切です。
ここでは、箱の形状を6種類ピックアップし、それぞれのメリット・デメリットとおすすめの使用用途を解説します。
フタ身式

フタ身式は、箱本体(身)とフタが別々になっている形状で、上からかぶせるタイプの箱です。
フタが別になっているため、開封が容易なうえに再利用しやすいだけでなく、高級感あふれるデザインが映えやすいメリットがあります。
しかし、構造がやや複雑な傾向があり、コストがかかりやすいので、余裕を持った予算設定が大切です。
おすすめの用途は、贈答品や化粧品、アクセサリー、スイーツなど、見た目や開封体験が重要な商品のパッケージに最適です。
キャラメル式箱

キャラメル式箱は、上下のフラップで開閉するタイプの箱です。
構造がシンプルで組み立てやすく、コストも抑えやすいため、低予算でも問題なくオリジナルパッケージデザインの箱を制作できるでしょう。
しかし、強度や高級感が劣るので、高級品や化粧品に使用する箱としてはミスマッチな可能性があります。
おすすめの用途は、菓子類や日用品、医薬品、雑貨など、量産パッケージや軽量商品の梱包に最適です。
ワンタッチ底箱

ワンタッチ底箱は、箱を広げるだけで底が自動的に組み上がる構造の箱です。
組み立て作業が簡単な特徴があるため、店舗やイベントなどリアルな顧客が目の前にいても、使用しやすいメリットがあります。
しかし、キャラメル式などに比べるとコストがやや高めな傾向があるので、予算と相談して導入を検討する必要があります。
おすすめ用途は、作業効率が重視される現場や、雑貨・化粧品・通販商品の梱包など、素早く箱詰めしたい場面に最適です。
キャリー型

キャリー型は、持ち手付きで持ち運びに便利な構造の箱で、ギフトボックスやテイクアウト用の箱として多く使用されています。
持ち運びの利便性が高いうえ、見た目もかわいらしく仕上がりやすいので、高い販促効果が発揮しやすいです。
しかし、構造が複雑で強度が少し弱い部分があるなど、持ち運ぶものによっては壊れてしまうリスクが高まってしまう恐れがあります。
おすすめ用途は、焼き菓子やパン、雑貨、イベント用ギフトなど、手渡しを前提とした商品のパッケージに最適です。
N式箱

N式箱は、フタと本体が一体型になった差し込み式で、側面を組み立てて形を作る構造の箱です。
一体型の構造を採用することで、繰り返し開閉しやすい利便性と、綺麗な見た目になりやすいデザイン性の高さを両立しています。
しかし、組み立てにやや手間がかかる傾向があるので、店頭では使用しにくいデメリットがあります。
おすすめ用途は、アパレル・小物・ギフト・書籍など、見た目や保護性が求められる商品の梱包に最適です。
スリーブ式

スリーブ式は、筒状のカバーで包む形状で、外箱と中箱が分かれた二重構造になっています。
高級感があり、ブランディングやデザイン性を活かしやすいメリットはある反面、構造が複雑なためコストがやや高いデメリットがあります。
おすすめ用途は、ギフト商品、化粧品、電子機器など、付加価値や演出が求められる商品に最適です。
オリジナルパッケージデザイン箱の相場価格

オリジナルパッケージデザイン箱の相場価格は、箱の形状によって異なります。
箱の形状による、オリジナルパッケージデザイン箱の相場価格は、以下のとおりです。
箱の形状 | 相場価格 |
キャラメル箱タイプ/B式 | 20,000円~ |
ワンタッチタイプ/B式 | 40,000円~ |
スリーブタイプ | 22,000円~ |
身フタ式タイプ/C式 | 45,000円~ |
上差込タイプ/N式 | 20,000円~ |
サイド差込タイプ/N式 | 22,000円~ |
持ち手式タイプ | 27,000円~ |
ロット数や装飾によって値段が左右されるため、詳細を知りたい場合は専門業者に相談してみるとよいでしょう。
オリジナルパッケージデザイン箱の値段を決める3大要素

オリジナルパッケージデザイン箱の費用対効果を高めるためには、値段を決める要素を見極めて、どの項目のコストを抑えるか、優先度を見極めなければなりません。
ここでは、オリジナルパッケージデザイン箱の値段を左右する要素を3つ解説します。
費用対効果の高いオリジナルパッケージデザイン箱を制作するには、ニーズに合った費用を投入する必要があります。
以下の項目を事前に確認し、コストパフォーマンスの良いものを制作するために、どの項目を優先すべきか明確にしておくとよいでしょう。
形状
箱によって形状はさまざまであり、簡単な構造なものから、複数のパーツを使用する複雑なものまで、多様なパターンの形状があります。
そのため、顧客ニーズを満たすためにどの形状が最適であるかを判断し、どのくらいの費用が必要であるか見定めなければなりません。
ミスマッチな形状を選択してしまうと、箱の耐久度や構造に使い勝手の悪さを感じるようになってしまうので、コストパフォーマンスを高めたいと考えていても、むやみに安い形状の箱を選ばないようにすることをおすすめします。
材料費
箱の素材は耐水紙や段ボール素材など、多種多様であり、特性と価格は素材によって大きく異なります。
複雑な形状をしている箱の場合、材料費がシンプルな形状のものより高くなる傾向があるので、複雑な形状を選択する場合は、材料費をシビアに考える必要があります。
加工費用
加工費用は、オリジナルパッケージデザイン箱を組み立てるときに必要な部品などの費用を指します。
加工に針金や厚紙が必要な場合、ロット数が多くなれば多くなるほど、加工費用が高くなっていくので注意が必要です。
まとめ
本記事では、オリジナルパッケージデザイン箱の制作に失敗しないためにも把握しておきたい、相場価格や箱の形状について解説しました。
オリジナルパッケージデザイン箱を上手く制作するには、ニーズに合った形状を選ぶ必要があります。
アイラブペーパーボックスでは、さまざまな形状のオリジナルパッケージデザイン箱を制作できるので、どの形状が適しているかわからないと悩んでいる人は、気軽に相談してみてはいかがでしょうか。