紙コップの「oz(オンス)」表記を見たことはありますか?
じつはこの数字が示す容量が、飲み物の量を正確に知るカギとなります。
しかし、実際にozという言葉は馴染みが薄く「1ozってどれくらい?」というと、わからない方がほとんどだろうと思います。
・「マクドナルドのLサイズは何mlなの?」
・「コンビニコーヒーのカップの大きさは?」
・「スターバックスのサイズごとのカップはいったい何ozなの?」
こんな疑問を持たれる方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、紙コップの歴史とともにオンスごとの大きさを詳しく解説し、普段よく利用するファストフード店やコンビニのドリンクサイズとの比較もご紹介いたします。
これを知れば、今後カフェでの注文時にサイズで迷うことが少なくなり次回の注文がよりスムーズになるでしょう。
ぜひ最後まで読んで、日常生活に役立つサイズ感の目安をチェックしていってくださいね。
紙コップの歴史

紙コップの歴史は1908年のアメリカから始まったと言われています。
初めて使用されたのは飲料水の販売時。
販売コストを抑えるために紙コップが使用されました。
その後、紙コップは感染症対策として注目を集め、「衛生的である」という理由から鉄道内での飲み物提供時に利用されることとなり、それがアメリカ全土に広がりました。
そんな紙コップが日本に入ってきたのは第二次世界大戦のあとである1954年。
当時のアメリカ進駐軍へのコールド飲料用として「オンス基準」の納品されたのが始まりです。
紙コップの「オンス」とは?

紙コップの起源がアメリカにあり戦後日本に入ってきたという理由から、現在でも紙コップに入る量にはアメリカ基準のオンス(oz)という単位を使用しています。
1オンスは約29.57ml/cc。
わかりやすく「1オンス=約30ml」として計算されることもあります。
オンスという単位の注意点
紙コップにおける、オンスには2つの注意点があります。
・オンスは世界統一単位ではない
・紙コップの場合は満杯容量
それぞれ解説いたします。
オンスは世界統一単位ではない
オンスという単位は、アメリカ合衆国とイギリスで容量が異なります。
・アメリカ:約29.57ml
・イギリス:約28.41ml
日本企業によって製造されている紙コップの多くはアメリカ基準のオンス(1オンス約29.57ml)を採用していることがほとんどですが、輸入されてくる紙コップのなかにはイギリス基準を採用しているものもありますのでご注意ください。
紙コップの場合は満杯容量
紙コップにおけるオンスは満杯容量をさします。
1オンスのコップの場合、コップの頭ギリギリまで水を入れたときの量が約29.57mlになります。
したがって、実際に提供する際の容量としましては記載されている表示の7割程度を目安にしてください。
紙コップのオンス別用途

紙コップは大きく「6つのサイズ」にわけられます。
・小さい紙コップ
・小さめの紙コップ
・標準サイズの紙コップ
・大きめの紙コップ
・大きい紙コップ
・大容量の紙コップ
サイズによってそれぞれの用途が異なりますので1つずつ解説していきます。
小さい紙コップ(1オンス〜3オンス)
1オンス〜3オンスの紙コップは「小さい紙コップ」に分類されます。
1オンスの紙コップはおもに試飲に使用されることがあるサイズで、ひと口分の飲料水を入れるのに適しています。
2オンス(約60ml)、3オンス(約90ml)の紙コップも試飲に使用することがあります。
また、このサイズの紙コップは歯科医でうがい用に使用されることもあります。
やや小さめの紙コップ(4オンス〜5オンス)

4オンス〜5オンスの紙コップはオフィスやフードコート、サービスエリアなどで飲料水用の紙コップとして使用されることがあります。
身近なものですと、コンビニコーヒーのホットドリンクを入れる紙コップが5オンス(約150ml)です。
短期間で飲み干すのに適したサイズの紙コップとして使用されています。
標準サイズの紙コップ(7オンス〜9オンス)
一般的なドリンクを飲むのに適したサイズ。
そのなかでも7オンス(約205ml)がよく見るサイズの紙コップです。
身近なものですと、スターバックスのショートサイズのドリンクが8オンス(約240ml)になっています。
他にも9オンス(約270ml)の紙コップは、コンビニコーヒーのラージサイズに利用されています。
大きめの紙コップ(10オンス〜13オンス)

このサイズの紙コップはたっぷり飲むためのテイクアウト用ドリンクによく使われます。
12オンスの紙コップになると飲料水以外にも、フライドポテトやポップコーンなどの食べ物を入れるのにも適したサイズになってきます。
身近なものでは、マクドナルドのSサイズが10オンス(約300ml)、Mサイズが12オンス(約355ml)、スターバックスのトールサイズも12オンスです。
大きい紙コップ(14オンス〜16オンス)
このサイズになってきますと、ドリンクというよりも食べ物を入れる紙コップとして利用されます。
身近な例では、14オンス(約400ml)の紙コップにかき氷や唐揚げなどが入れられ販売されています。
また、スターバックスのグランデサイズでは16オンス(約475ml)の紙コップを使用しています。
大容量の紙コップ

18オンス〜33オンスの紙コップが大容量のものにあたります。
このサイズになってくると、紙コップにドリンクを入れることは少なくなります。
おもにパーティーやスポーツ観戦、宴会、バーベキュー、その他イベントなどで食べ物を入れるケースがほとんどです。
身近なものですと、映画館で販売されているポップコーンを入れるフードケースとして18オンス(約545ml)のものや、32オンス(約960ml)のものが使用されています。
一方でドリンク用としては、スターバックスのヴェンティサイズは20オンス(約590ml)、マクドナルドのドリンクLサイズは22オンス(約660ml)が使用されています。
まとめ
以上が、紙コップのサイズ(オンス)と、それぞれの紙コップが実際にどんなシーンで使用されているかを解説しました。
この記事を参考に、最適なサイズの紙コップを選んでくださいね。